見出し構成はライティング以上に大切な要素とも言える、非常に重要なお仕事です。
どれだけ良いライティングであっても、見出し構成が悪ければSEOで上位表示は行えません。
見出し構成とライティングの両輪が揃って初めてSEOで上位表示ができますので、くれぐれも手を抜かず、100%自信を持って納品できる見出し構成を作り上げてください。
見出し構成の完成形
まず最初に、見出し構成の完成形をお見せしておきます。
最終的には、下記の完成形の形で見出し構成を納品してください。
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SEOに強い見出し構成とは?
SEOで競合に打ち勝つためには、突き詰めると下記の3点を満たせば良いです。
- 競合サイトの共通要素を取り込む
→ ただし、メインKWから遠いKWや、別記事にすべき章は除く) - メインKWを深掘りする
→メイントピック(当該記事でメインとなる見出し)のh2にh3をたくさんぶら下げる
→メイントピックのh2は1つである必要はありません - 競合サイトにはないオリジナル要素を取り込む
ほかにも大切な要素はたくさんありますが、ひとまず現段階では上記3点を満たした記事構成をお願いします。
見出し構成の作り方
ここからはステップごとに見出し構成の作り方をご紹介します。
どのステップも非常に大切な内容を記載しておりますので、余すところなく吸収いただければ幸いです。
なお、下記の手順はあくまで当社のやり方ですので、ご自身の進めやすいようにカスタマイズしていただいて大丈夫です。問題がある場合には、都度指摘します。
Step1. 検索意図を把握する
お渡しするメインKWから「ユーザーが当該ページを読んで何を知りたいのか?」という答えを、見出し構成を作る前に明確に把握してください。
また、メインKWに対する答えを教えてるだけではなく、下記のような視点を持つことも大切です。
- 併せて知っておいたほうが良い情報はないか?
- 新たに別の疑問が浮かばないか?
ユーザーが新たに浮かぶであろう疑問を解消するのはもちろんのこと、新たな疑問を浮かぶかどうかに関わらず、併せて知っておいたほうが良い情報があれば、ぜひ併せて教えてあげましょう。
検索するユーザーの立場に立って、役に立つ記事(見出し構成)を作ることが重要です。
Step2. メインKWの提示
ここから実際に見出し構成を作っていきます。
まず初めに、記事の冒頭に「メインKW:○○」を入力してください。
メインKWを提示しておかないと、ライターさんは記事で狙っているKWが分かりません。
Step3. 関連KWの取得
関連KWはSEO効果を高めるために、ライターさんに記事内で散りばめていただくKWとなっています。
どのようなKWを取り込めばいいのか教えてあげる必要があるため、関連KWを取得・提示しましょう。
関連KWの集め方については、関連KWの取得手順にまとめています。
関連KWの取得が完了したら、取得した関連KWをライターさんに伝える必要があるため、記事の先頭に「共起語」のリンクを設置しましょう。
作成した関連KWが入力されたスプレッドシートのURLをコピーします。
記事の先頭に、「共起語」と入力し(「関連KW」ではなく「共起語」というテキストでOKです)、テキストをドラッグした後、リンクアイコンをクリックします。
入力窓が表示されますので、先程コピーしたURLをペーストして←をクリックすれば関連KWのリンク挿入は完了です。
上から順番に重要な関連KWが並んでいるので、重要な関連KWを頭に入れて、それを今後の見出し構成で取り込むことも有効なSEO対策です。
Step.4 競合サイトを参考にh2を構成する
ここから実際にツールを利用して見出し構成を作っていきます。
利用するツールは、ラッコキーワードです。
お渡しするメインKWを入力後、ドロップダウンリストで「見出し抽出」を選択して、検索してください。
Google検索で1位~20位までのサイトが一覧表示されますので、その中の記事タイトルの1つをクリックします。
クリックしたページの記事構成が一覧で表示されます。
ほかのページのタイトルをクリックすれば、同様に当該記事の見出し構成を確認できます。
上位20サイトの見出し構成を全て確認して、h2を決めていきます。上位20サイトの中で頻繁に登場しているh2は、必ず取り入れましょう。頻繁に登場していないh2であっても、記事に必要だと感じたらしっかりと取り入れてください。
注意点として、結論(検索KWの答え)の見出しを一番初めに持ってきてください。関係のない見出しがダラダラと続くとユーザーに離脱されてしまうため、よろしくお願いします。
また、当たり前のことですが、見出しはそのままコピペで持ってこないでください。言い回しを変えるなどして取り込むようにお願いします。
Step.5 競合サイトを参考にh3を構成する
作成したh2に、h3を構成していきます。
この作業が見出し構成のメインの作業となるので、何度も読み返して理解を深めてください。
Step.5-0 h3作成の前提知識
これから前の工程で作成したh2に、h3を設置していきます。
h3を作成する上で前提となる3つの点をお伝えしておきます。
- メイントピックとなるh2(当該記事でメインとなる見出し)には、必ずh3を構成してください。
- サブトピックとなるh2(当該記事で補足となる見出し)では、メイントピックと違い、必ずh3を構成する必要はありません。ただし、h3を取り込めるところはできるかぎりh3を構成してください。
- 競合サイトでh2として利用されている見出しであっても、h3として取り入れて問題ありません。その逆も当然ながら問題ありませんので、競合サイトのhタグのレベルに合わせる必要はない点をお伝えしておきます。
Step.5-1 メイントピックのh3を作る
まずはメイントピック(当該記事でメインとなる見出し)から作っていきましょう。結論の見出しを先頭に持ってきているので、最初のいくつかのh2がメイントピックとなるはずです。
競合サイトの見出しを参考に、取り込めるh3は全て取り込んでメイントピックを深掘りします。メイントピックに対する深掘りがSEOでは極めて重要ですので、ここは特に丁寧に作業を行ってください。
また、メイントピックとなるh2には、できる限りメインKWを取り込む必要があります。この段階で、メイントピックのh2にメインKWが取り込まれているか確認しましょう。
Step.5-2 サブトピックのh3を作る
メイントピックのh3ができたら、次にサブトピック(当該記事で補足となる見出し)のh3を作ります。
ここで大事なことは、メイントピックとサブトピックのボリュームが逆転しないことです。
そのために、メイントピックの全てのh3の合計数から、サブトピックのh3上限数を下記の表で確認します。
メイントピックの h3合計数 |
サブトピックの h3上限数 |
---|---|
5 | 5 |
6 | 6 |
7 | 7 |
8 | 7 |
9 | 7 |
10 | 7 |
11 | 8 |
12 | 8 |
13 | 8 |
14 | 8 |
15 | 9 |
16 | 9 |
17 | 9 |
18 | 9 |
19 | 10 |
20 | 10 |
サブトピックでh2単体を用いた場合は、h3を2つ利用したと判断してください。
Step.6 参考リンクを挿入する
h3見出しならびにh2単体見出しには、参考リンクを必ず入れてください。参考リンクは、ライターさんに記事執筆をしてもらう際に、ここを読んで執筆してほしいという方向性を示すリンクになります。
基本的には、見出しを持ってきたページを参考リンクとして入れれば問題ありません。例えば下記のように、競合サイトの「悪質業者に依頼した」という見出しを参考に「悪質業者に設置を任せた」というh3を取り込んだ際には、当該h3の右端にあるアイコンを右クリックした後、リンクのアドレスをコピーをクリックして当該見出しのURLをコピーします。
対象見出しに「参考」と入力し、入力した文字をドラッグして、リンクアイコンをクリックします。
入力窓が表示されますので、そこに先程コピーしたURLをペーストして←をクリックすれば参考リンクの挿入は完了です。
参考リンクを示してあげることで、ライターさんのリサーチの手間が大幅に減り、効率良く執筆作業を進めてもらえるようになります。
この際に、ほかにも何か方向性を示したい場合には、テキストを入力して指示を出していただいても問題ありません。例えば「〇〇については別の見出しで解説するので、ここでは○○については触れずに執筆してください」など。
複数サイトで似たような見出しがある場合には、特に解説が分かりやすいと感じたページの見出しを1~2つほど参考リンクとして入れてください。
ただし、参考リンク先が同じサイトばかりだと、同じような記事が出来上がってしまうため、できれば参考リンクはある程度散らすようにお願いします。
Step7. オリジナル要素の見出しを作る
ここまでの手順で、どの競合サイトよりもメインKWに関する網羅性に優れ、更にメインKWを深掘りした見出し構成が完成しているはずです。
これだけでもSEOでは充分に通用しますが、SEO効果をより間違いないものにするために、競合上位20サイトに存在しない見出しを取り入れます。これはh2でもh3でも問題ありません。上位20サイトには存在しないオリジナルな見出しを最低1つ以上作成してください。
オリジナル見出しの探し方については、以下のような方法があります。
オリジナル見出しについても、答えが記載されているページを参考リンクとして入れてください。こちらは適切な答えが書かれたページを探していただく必要があります。
Step8. まとめ章を作る
ここまで作った見出し構成の1番下に、「まとめ」となる章をh2単体で作ってください。
ただし、h2タグのテキストは「まとめ」ではなく、これまでに作成した見出し構成の結論的なテキストにしてください。
また、最後のまとめのh2については、参考リンクはなくても構いません。これまでに執筆した内容のまとめとなるので、ライターさんは参考リンクがなくても執筆可能なためです。
もちろん参考にしてほしいページがある場合には、参考リンクを入れていただいても問題ありません。
Step9. 執筆文字数を入力する
ここまでで全てのhタグが完成しましたので、完成したhタグをもとに執筆文字数を計算します。ここで計算した数値に単価をかけた金額が、見出し構成者さんの報酬になります。
字数のカウントは、下記のとおりです。
hタグの種類 | カウント文字数 |
---|---|
h3があるh2 | 100文字 |
h2単体 | 300文字 |
h3単体 | 200文字 |
h4 | 利用禁止 |
例えば下記のような見出し構成が出来上がったと仮定して、執筆文字数を計算してみましょう。
- h3があるh2 :4つ
- h3単体 :17つ
- h2単体 :1つ
上記の数の見出しがあった場合の執筆文字数は、下記のとおりです。
hタグの種類 | カウント文字数 | 個数 | 小計 |
---|---|---|---|
h3があるh2 | 100文字 | 4 | 400文字 |
h3単体 | 200文字 | 17 | 3,400文字 |
h2単体 | 300文字 | 1 | 300文字 |
合計 | 4,100文字 |
文字数計算ができたら、記事の先頭に「文字数:〇〇~」と記載してください。ここで記載した文字数をライターさんが執筆してくれます。
最終的には、冒頭が下記の形になっていればOKです。
- メインKW:
- 文字数:
- 共起語
Step10. タイトル作成
メインKWを左端に寄せて、タイトルを作ります。文字数は32文字以下でお願いします。
タイトルは前半と後半に分けて作成すると、良い感じになります(必ずそうする必要はありません)。
いくつかの例を載せておくので、参考にしてください。
メインKW | タイトル例 |
---|---|
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Step11. 画像を挿入する
最後にh2下に画像を挿入して完成です。
画像を挿入するとは言っても、画像をゼロから探していただく必要はありません。コピペで完了するので、1記事あたり1分ほどで完了します。
以下ページにアクセスし、h2タグ下に利用したい画像を探します。※今回は太陽光メディアを例に解説
利用したい画像が決まったら、画像の下にあるエディターのCopyをクリックして、HTMLをコピーします。
HTMLのコピーが完了したら、自身が執筆しているエディター画面に戻り、エディター内の</>をクリックします。
入力窓のポップアップが表示されるので、先程コピーしたHTMLをペーストしてOKをクリックすれば画像が挿入されます。
画像を挿入するのは、h2下だけでOKです。h3下に画像は必要ありません。
また、なるべく見出しに合った画像を入れるようにしてください。
Step.11 納品する
完成した見出し構成を、URLとともに担当者に納品してください。
見出し構成はSEOの要
見出し構成は検索エンジンで上位表示を獲得するために、極めて重要な要素です。
どれだけライターが優れていても、見出し構成が悪ければSEOでは上がらない記事となってしまいます。メディアの運命を握る責任ある仕事と言えますので、持てるスペックや知見を全て生かして作成してください。
また、見出し作成の途中で分からないことがあったら、遠慮なく担当者に確認ください。うやむやにしたまま作成を進めて、後になって間違っていて修正となると、見出し構成者にとっても、検収者にとっても余計なコストとなります。
お互いが気持ちよくスムーズにお仕事を進められるよう、密に連携を取って進めていきましょう。